魔法のことば
昔は普通に言えていたのに、
いつの間にか、言うのが照れ臭くなった。
自然にそれを使う人たちを
なんだか嘘くさいなんて思ったりして、
言えない自分を正当化し始めた。
しばらくすると、心の中で思うことすら減っていって、
ほとんど使うことはなくなった。
その頃の私は、なにもかも”当たり前”だと思っていて、
いつも何かが足りなくて、いつも全てにイライラしていた。
1度は私の中から消えかけたその言葉が今、私を支えてくれている。
「ありがとう」
今、こうして生きていることも
毎日、働くことができるのも
帰って眠る場所があることも
こうしてコーヒーを飲むことも全て
"当たり前"なんかじゃない。
そう思うだけで、たまらなく温かい気持ちになれる。
私は、この想いを少しでも多く、1人でも多くの人に、返していきたい。
そう思うだけで、どんなことがあろうとも、前に進んでいける。
そんな私の魔法のことば。