のっと ばっど らいふ

「最高」を目指すのをやめたら、「悪くない」毎日が待っていた。

「失敗」は「感謝」で返せばいい。

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なんて、今だからこそ、そんな風に思えるようになったけれど、ほんの少し前までの私は、見えない未来に対して自分でどんどん不安を膨らませ、何よりも「失敗」というものを1番に恐れて生きていたように思う。

 

そんな自分を落ち着かせるために、理想の未来を何度も何度もノートに書いてみたりして「大丈夫。きっとこうなっていくんだ」と、必死に自分に言い聞かせてきた。

 

確かにそうやってなりたい姿を明確にすることで、ほんの少し未来に対して希望が持てたし、具体的にやるべきことがわかったりもした。けど、結局、今の自分とのギャップがあまりにも大きすぎて、しばらく経つと、そうやって、芽生えたわずかな希望も

 

「所詮、ただの夢物語だよね」と、

 

あっという間に未来への不安や、失敗への恐怖に取って代わられてしまうことが何度も続いた。

 

 

そんな私が変わるきっかけとなったのは、皮肉にも「失恋」というずっと恐れて、避けようとしてきたはずの大きな大きな"失敗"。

 

あれは、ずっと仕事ばかりだった私にとって約4年振りの恋だった。だから、今まで以上に、嫌われたくない、失敗したくない一心で、彼の様子をうかがってばかり。そしていつも、自分の想いを飲み込んでいた。そうやって、私はいつも勝手に不安を募らせ、そんなことを繰り返すうちに結局、愛想を尽かされてしまったというわけ。

 

あの頃は、仕事を終えて家に戻って、涙に明け暮れる日々がつついた。初めは自分の不甲斐なさを責め、そしてそれは、そんなどうしようもない自分を受けとめてくれていた彼を失ったことへの後悔へと変わり、さらに、その後悔は感謝へと変わっていった。

 

そして、感謝の想いは、そんなどうしようもない自分を必要としてくれる場所(職場)があるということ、そこにいる人たち、そしてこれまで私を受けとめてくれていた全ての人たちへと広がっていく。

 

 

「こんなにどうしようもない私でも、"世界"は私を、見捨てないでいてくれたんだ」

 

 

決して楽しいことばかりの人生ではなかったけれど、それでも今こうして生きているということが何よりもその証になると思う。辛かったことも、苦しかったことも、悲しかったことも、全部、必要なことだった。

 

そう思ったら、あれほど怖かった未来も、失敗も、なんとかなるように思えたし、そして何より

 

「どうしようもない自分のままでいいんだ」と開き直れた。

 


これまでの人生、本当にたくさんの人たちのおかげで、失敗に怯えながら、結局、失敗ばかりしてきた私でも今、こうしてここにいることができている。だから、このままでいいんだと思う。たとえ失敗をし続けても、世界は絶対に見捨てたりしないから。

 

そうやってたくさん失敗をしながら、受けとめてもらえることに感謝して、その一方で、私のできること、得意なことで、その感謝を返していきたい。

 

きっと返しても、返しても、またすぐ足りなくなってしまうだろうけど、でも、そうやって生きていくことが、今の私にとって1番幸せなのだと、そう思う。

 


「失敗してもいい。甘えてもいい」

この世界はきっと、私たちが思う以上に、やさしい場所だから。